「競売物件をどうやって探すのか?」 私が愛用していたのは『981.jp』というサイトです。
無料でも見られますが、課金してランクを上げると、裁判所の「3点セット」も詳細に閲覧できる
ようになります。
当時はまず、ここで候補を探すのが日課でした。
1. 「信じられない安さ」の裏側
サイトを見ていると、50万円なんていう驚きの価格も出てきます。
しかし、これはあくまで入札の

スタートラインである「売却基準価額」。
最近は一般の参加者が増えすぎて、落札価格を見ると「これなら普通にSUUMOで探した方が安いんじゃないか?」と首を傾げたくなるような過熱ぶりもしばしば。
その中で、私は自分の「自己資金」と相談しながら、狙い目の物件を絞り込んでいきました。
2. サラリーマンには痛い「保証金」
入札には「保証金」の振込が必須です。
落札できなければ戻ってくるとはいえ、サラリーマンにとって一時的でも数十万円という大金を
振り込むのは、なかなかの勇気がいります。
「もし間違えて落札しちゃったら?」
「戻ってこなかったら?」
そんな不安を抱えながら、銀行の窓口で手続きをしたのを覚えています。
3. 「闇鍋」にいくら注ぎ込めるか
そして、一番の難関が入札金額の決定です。
これは想像以上のプレッシャーでした。
安すぎれば落札できない。
高すぎれば、利益が出ない。
ここで言う「費用」とは、建物のリフォーム代だけではありません。
登記費用、残置物の撤去代、コンサルタントへの報酬、さらには庭の伐採・抜根費用……。
恐ろしいのは、競売物件は落札するまで「家の中に入れない」ということです。
3点セットに載っている数枚の写真だけで、見えない配管の痛みや汚れを予想する。
それはまさに、中身のわからない「闇鍋」に大金を投じるようなもの。

自分の判断一つで数百万が吹き飛ぶかもしれない緊張感の中、私は350万円という数字を
ひねり出しました。
4. 「裁判所」という名の、お役所窓口
決意を込めた入札書を持って向かった先は、法廷のような重々しい場所ではありませんでした。
そこはまるで「県庁の一部署」といった趣の、事務的な空間。
ドラマのように箱に封筒を投げ入れる音も響きません。
受付の女性はとても感じが良く、淡々と、しかし丁寧に書類を受理してくれました。
その拍子抜けするほどの「日常感」の中で、私の運命を決める書類は静かに手渡されたのです。
コンサルタントは「この金額ならまず落ちませんよ」と笑っていましたが、私は掲示板に自分の番号が載るその日まで、落ち着かない日々を過ごすことになります。
(第3話へ続く)
(株)ビック・リボーン・エステートのホームページへhttps://www.bicreborn.com/


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